トレーニングの成果を数値として可視化し、確実な前進を作る指標がトレーニングボリューム(総負荷量)の計算です。基本計算式は非常にシンプルです。
【計算式】総負荷量(kg) = 重量(kg) × レップ数(回数) × セット数
例えば、60kgのベンチプレスを10回・3セット行った場合のボリュームは「60 × 10 × 3 = 1,800kg」となります。次回以降のセッションで「62.5kgで10回・3セット(1,875kg)」にするか、「60kgのまま11回・3セット(1,980kg)」に伸ばせば、それだけで立派な過負荷の達成です。
筋肥大を主眼に置く場合、一般的な重量設定とレップ数のレンジは「1RM(1回だけ挙げられる最大重量)の65〜80%」にあたる「8〜12レップ」で限界近く(限界手前1〜2レップ=RIR 1〜2)に達する設定が最も効率的とされています。また、週あたりの筋トレ頻度とセット数に関しては、1部位につき「週10〜20セット」を週2回程度に分割して行う配分が、筋タンパク質合成のサイクルを持続させる上で有効です。
あわせて見落としがちなのがインターバル時間の設定です。過去の俗説では「筋肥大には短い休憩(60秒以内)が良い」とされていましたが、近年の運動科学では、主要なコンパウンド種目(スクワットやベンチプレス等)においては2〜3分程度の十分なインターバルを取り、セットごとの挙上重量とレップ数を維持するほうが、結果として高い総負荷量を稼ぎ出せることが実証されています。