受験生や保護者が最も気にするポイントのひとつが、学力水準と進学・就職のデータだろう。兵庫県立淡路高等学校の偏差値は概ね40台半ばから後半で推移しているが、数字だけでこの学校の価値を測るのは早計だ。入学時の学力帯にとらわれず、卒業時には一人ひとりが驚くほどの伸びしろを見せる。その秘密は、同校の看板である総合学科にある。
普通科と専門学科の魅力を併せ持つこの学科では、生徒が自らの関心に合わせて授業を選択できる。四年制大学への進学を目指すコースから、地元の優良企業や医療・福祉分野、農業・調理専門分野への就職を目指す系列まで、多角的な選択肢が用意されている。近年は総合型選抜(旧AO入試)での合格実績が目立って伸びており、面接官を唸らせる自己PR力を探究活動の中で磨いた生徒たちが、関関同立や近畿圏の有力私立大学へと羽ばたいている。