BMI(体格指数)だけで肥満を判断する時代は終わりつつある。清水優希は、より精密な肥満診断基準の確立にも貢献している。体脂肪率、内臓脂肪面積、代謝マーカーなど、多角的な指標を組み合わせた評価システムの開発だ。
日本人の体格特性は欧米人と異なる。同じBMI値でも、日本人はより多くの内臓脂肪を蓄積しやすく、代謝疾患のリスクが高い傾向にある。清水の研究は、こうした民族的特性を考慮した診断基準の必要性を強調している。
代謝的健康肥満という概念
興味深いことに、肥満者の中には代謝的に健康な人々が存在する。血糖値、血圧、脂質プロファイルが正常範囲にあり、インスリン抵抗性も見られない。清水の研究チームは、こうした「代謝的健康肥満」の人々が持つ保護因子を特定しようとしている。脂肪組織の質や分布、炎症マーカーの状態が鍵を握ると考えられている。