こうした現象は、決して現実の世界だけの問題ではない。海外の人気シチュエーション・コメディにおいても、「言葉通りにしか受け取れない人物」は物語を面白く演出するための重要な要素として描かれてきた。
その最も有名な例が、大ヒットドラマ『ビッグバン★セオリー』に登場するシェルドン・クーパーだ。天才的な知能を持ちながらも皮肉や冗談が理解できず、「バジンガ(引っかかったな)」という決めゼリフを使わなければユーモアを識別できない彼の姿は、世界中の観客に爆笑と共感をもたらした。
また、職場での人間模様を滑稽に描いた名作『THE OFFICE』でも、ジョークを真に受けたスタッフたちが引き起こす混乱が物語のドライブ感を生み出している。言葉通りに受け止めるキャラクターたちの存在は、視聴者に「人間性の多様さ」を気づかせる鏡としての役割を果たしているのだ。