コーヒーによる阻害を防ぐだけでなく、相乗効果を生み出す栄養素を一緒に摂ることで、亜鉛の吸収率は飛躍的に高まります。その代表格が「ビタミンC」や「クエン酸」です。
ビタミンCや有機酸は、難吸収性のミネラルを包み込んで溶けやすい形に変える「キレート作用」を持っています。これにより、小腸での吸収効率が大幅に向上します。亜鉛サプリを摂取する際は、ビタミンCを含むサプリメントを併用するか、柑橘類などを取り入れた食事と合わせるのが賢いアプローチです。また、肉や魚に含まれる動物性タンパク質も亜鉛の吸収を強力に後押しします。
一方で、注意したいのが「鉄分」との同時摂取です。亜鉛と鉄分は小腸内で同じ吸収経路(トランスポーター)を取り合う競合関係にあります。貧血対策などで鉄分サプリも飲んでいる場合、一度にまとめて大量に摂取すると互いの吸収を邪魔し合ってしまいます。さらに、鉄分もコーヒーのタンニンによって激しく吸収が阻害されるミネラルです。鉄分サプリと亜鉛サプリを併用する場合は、朝と夜で飲むタイミングを分けるなど、時間をずらして摂取するのがベストです。