1988年、東宝の配給によって劇場公開された『となりのトトロ』は、当初高畑勲監督の『火垂るの墓』との二本立てという変則的な形で世に送り出された。公開当時の興行成績は決して爆発的とは言えなかったものの、その真価はテレビ放送によって全国の家庭へと波及していく。
日本テレビの「金曜ロードショー」で繰り返し放送されるたび、世代を超えた新たなファンを獲得。お茶の間で何度もリピート視聴されることで、トトロとメイの絆は日本中の子どもたちの原体験として根付いていった。単なる映画作品を超えて、国民的カルチャーへと昇華した足跡がここにある。