地下鉄の烏丸御池駅から徒歩数分。京都市中京区六角通の落ち着いた街並みを歩いていると、ふわりと漂う米の香りに足が止まる。暖簾の先には、過度な装飾を削ぎ落とした洗練された和の空間が広がる。古民家の情緒と現代的なモダンさが調和した店内は、どこか懐かしく、同時に凛とした空気が漂う。
京都には格式高い料亭が数多く存在するが、この店が支持される理由は「誰もが毎日食べたくなる極上の日常食」を徹底的に極めている点にある。決して敷居を高くしすぎず、それでいて供される料理のすべてに妥協がない。職人たちの無駄のない所作と温かなもてなしが、訪れる人々に確かな心地よさを提供している。