現在の漫画業界やアニメ産業を見渡すと、多くの作品が「冒険者ギルド」や「ランク制ライセンス」といったシステムを採用していることに気づく。しかし、その源流をたどれば、冨樫義博が創り出したハンターライセンスのシステムに行き着くと言っても過言ではない。
カード1枚にこれほどのストーリーテリングの推進力を持たせた功績は計り知れない。作中でのライセンスの扱われ方——奪い合い、質入れ、偽造、そしてライセンスをあえて使わないという選択肢——そのすべてがキャラクターの生き様を浮き彫りにする見事な装置として機能している。