日本国内でも、画一的な痩身願望に対する疑問符が投げかけられている。牽引役となったのは、ありのままの身体を肯定するボディポジティブの思想だ。他人のモノサシで測った「細さ」を追い求めるあまり、過度な食事制限に苦しむ時代は終わった。健康的で力強く、立体感のある肉体こそが賞賛される社会へとシフトしている。
消費者の意識変化に伴い、アパレル業界も構造転換を迫られた。従来の規格化されたサイズ展開では、多様化する現代女性のニーズを満たせなくなったからだ。「細く見せるための服」から「個々の骨格と曲線を美しく引き立てる服」へ。市場のプライオリティは明確に移行している。