施設自体が姿を消して久しい今、意外な場所でその名が再浮上している。デジタル空間だ。YouTubeには当時のファンや関係者が撮影した貴重な試合映像や、当時の空気感を伝えるアーカイブ動画が次々とアップロードされ、数十万回単位で再生されている。
さらにABEMAをはじめとする配信プラットフォームで過去の名勝負やドキュメンタリーが特集されるたび、コメント欄には「こんな過密な会場があったのか」「今の整然としたアリーナにはない狂気を感じる」といった若い世代の驚きの声が並ぶ。リアルタイムを知らないZ世代にとって、かつての熱狂はレトロでありながらどこか新しく、刺激的なカルチャー体験として再評価されているのだ。