境内の中心でひときわ存在感を放つのが、鎌倉時代の建築美を今に伝える国宝の般若寺楼門だ。シンプルでありながら力強い構造を持ち、中世の質実剛健な息吹を現代に伝えている。門を潜り抜ける瞬間、まるで時代を遡るかのような感覚に包まれる。
また、境内に聳え立つ十三重石宝塔(重要文化財)も見逃せない。高さ約14メートルに及ぶこの石塔は、叡尊らの手によって造立されたと伝えられ、精密に彫り込まれた仏像の浮き彫りや重厚な佇まいが見事だ。長い年月を経てもなお美しさを保ち続ける造形美は、訪れる歴史ファンや建築好きの視線を惹きつけて止まない。