宮本氏の名を不動のものにしたのが、1985年発売の『スーパーマリオブラザーズ』と1986年発売の『ゼルダの伝説』です。これらは家庭用ゲーム機の歴史を根本から塗り替えました。
宮本氏のゲーム哲学を象徴する有名な言葉が「アイデアとは複数の問題を一気に解決すること」です。限られたハードウェアスペックの中で、いかにプレイヤーに直感的な楽しさを提供するかを徹底的に追求する姿勢から、数々の革新的な操作体系やゲームデザインが誕生しました。
また、開発の最終局面であっても「触っていて面白くない」と感じた要素があれば、仕様を根本から見直させる「ちゃぶ台返し」は社内で恐れられつつも、任天堂タイトルの絶対的な品質保証として機能してきました。ゲームを文化として高めた功績が認められ、2019年にはゲーム業界関係者として初めて文化功労者に選出されています。