この巨大なトレンドに、大手企業も指をくわえて見ているわけではない。従来の「作り込まれたテレビCM」の広告効果が低下する中、自社商品やサービスをバイラルクリップの文脈に溶け込ませるマーケティング手法が急速に普及している。
成功している企業の共通点は、あえて「広告らしさ」を完全に排除している点だ。自社製品を使ったクスッと笑えるアクシデントや、開発現場のリアルなリアクションを切り取り、一般ユーザーの投稿と見分けがつかないナチュラルな仕立てで配信する。演出感のない生々しい熱量こそが、現代の消費者の信頼を獲得する鍵となっている。