1970年代初頭、高度経済成長期の日本において、都心の住宅不足を解消するために建設された巨大ニュータウン。永山団地はその先陣を切る形で1971年6月に街開きを迎えた。入居開始と同時に誕生した永山商店街は、新しい生活を始めるニュータウン住民の「胃袋」であり、「情報交換の場」でもあった。
当時の賑わいは壮絶を極めた。毎日のように食材を求める買い出し客で通りは埋め尽くされ、精肉店や鮮魚店、青果店の活気ある声がアーケードに響き渡った。2021年には開業50周年の節目を達成。半世紀の間、商店街は居住者のライフサイクルの変化をダイレクトに映し出す鏡として存在してきた。
街の成熟に伴い、初期に入居した住民たちの高齢化が進む。しかし、永山商店街は衰退の道を辿るのではなく、時代のニーズに合わせて店舗構成や機能を柔軟に変化させてきた点が極めて特徴的である。