そもそも、かつて広く普及した標準体重計算式(身長-110)はどこから生まれたのか。元々は欧米で考案されたローレル指数やブローカ式などの算出法を簡易化したものであり、高度経済成長期から昭和後期にかけて、大まかな体型把握のための目安として重宝された歴史がある。
しかし、この計算式には致命的な構造的欠陥が存在する。身長が低い人ほど計算上の目標体重が過度に厳しくなり、逆に高身長の人ほど甘くなる傾向がある点だ。身長150cmの場合、110を引くと40kgとなるが、成人が40kgを維持することは体格によっては極度な痩せ形を強いることになりかねない。医学的根拠を欠いた古い計算式に囚われ続けることは、健康的なボディラインの維持においてむしろ有害となり得る。