二人の出会いは2009年のドラマ共演に遡るが、運命が決定的に動いたのは2015年の舞台『嵐が丘』での再会だった。当時、山本耕史が取ったアプローチは今や伝説として語り草になっている。共演期間中に渡した手紙の数は約40通。だが、当時の堀北真希からの返信は一通もなかったという。
千秋楽に連絡先を聞くも教えられたのは事務所の番号。それでも諦めなかった山本は、彼女が京都へ向かう新幹線に乗ると直感し、指輪を持って自らも新幹線に飛び乗った。偶然にも同じ車両で奇跡的な再会を果たし、「交際ではなく結婚しましょう」とプロポーズ。現代の常識から見ればあまりにも破天荒なアプローチだが、その根底にあったのは揺るぎない覚悟と純粋な熱量だった。
大河ドラマ『新選組!』の土方歳三役などで見せた情熱的かつ実直な人柄を知る関係者らは、この一途なアプローチこそが山本の真骨頂だったと口を揃える。一見すると無謀な賭けに見えた「交際0日婚」は、互いの本質を瞬時に見抜いた二人の直感が導き出した必然の結末だったのだ。