サロン帰りの完成度を自宅の洗面台で毎朝再現するのに、過度なテクニックや長時間のセットは不要だ。大谷スタイルの本質は「作り込まない完成度」にある。朝のわずか3分間で、夕方まで崩れない爽やかさを仕立てる手順は至ってシンプルだ。
第一に、根元を濡らした後のドライヤーワーク。前髪の根元を下から持ち上げるように温風を当て、自然な立ち上がりの立ち上がり(立ち上がりグセ)を作ったら、すぐに冷風を当てて形状を記憶させる。第二にスタイリング剤の選定。油分の強すぎるワックスではなく、伸びの良いライトなヘアバームや、水分量の多いナチュラルグリースを小豆一粒大だけ手に取る。手のひら全体にしっかり伸ばし、バック、サイド、トップ、最後に前髪の毛先の順に馴染ませる。最後に指先で前髪を左右に軽く散らし、額に抜け感を作れば完成だ。風に吹かれても手ぐし一本で元に戻る、しなやかな仕上がりが手に入る。