流言飛語の暴走に対し、気象庁は明確なスタンスを維持している。現在の地震予知科学では、特定の日時や場所を指定した地震予測は不可能であり、月食や天体の配列を根拠とした予言めいた情報はすべて科学的根拠を欠くデマであると一貫して注意を呼びかけている。
だからこそ、現代の防災報道(ディザスター・ジャーナリズム)には重大な責任が伴う。恐怖を煽ってアクセス数を稼ぐクリックベイト(釣り記事)を排し、何が解明されていて何が未解明なのかを正確なグラデーションで伝えなければならない。不安の霧を払うのは、扇情的な予言ではなく、研ぎ澄まされたエビデンスだ。