亀戸店を訪れる上で、絶対に軽視してはならないのが「麺のボリューム」です。一般的なラーメン専門店の1杯あたりの麺量は茹で前で約130〜150g程度ですが、ラーメン二郎亀戸店の「小ラーメン」は茹で前で推定約350g前後に達します。これは一般的な中華そばの2.5杯分に相当する質量です。
ネットの口コミで「少なめにしたのに苦戦した」「完食できず残してしまい申し訳なかった」という声が散見されるのは、この圧倒的な物量を把握せずに「小」という言葉の響きだけで判断してしまうケースが後を絶たないためです。胃袋の許容量に絶対の自信があるフードファイター気質の方以外は、初訪問時は迷わず「麺少なめ(約250〜280g)」または「麺半分(約180〜200g)」を選択することが、美味しく食べ切るための黄金律となります。
スープは豚骨の分厚いコクを土台にしつつ、液体アブラの層とキリッと効いた醤油カエシが際立つ「微乳化〜非乳化寄り」のシャープなチューニングです。麺は平打ちの自家製極太縮れ麺で、モチモチとした適度な弾力と小麦の甘みがスープを力強く引き上げます。厚切りの豚(チャーシュー)は腕肉を中心としたホロホロの仕上がりで、肉本来の旨味とカエシの染み込み具合が絶妙なバランスを保っています。
そして、亀戸店の個性を決定づけているのが、多くのファンを虜にする名物「汁なし」です。食券(ラーメン)に加えて「汁なし変更券」を購入することで注文可能となります。
丼の底に沈む濃厚な醤油ダレとアブラ、中央に鎮座する卵黄、そして丼全体を覆い尽くす粗挽き黒胡椒とフライドオニオン。これらを一気に底からかき混ぜて啜り込むと、ジャンクでありながら計算し尽くされたスパイシーな重層感が口いっぱいに広がります。後半、卓上のブラックペッパーや酢、あるいは有料トッピングの「たまねぎキムチ」を絡めることで、全く飽きることなく最後まで疾走できる唯一無二の完成度を誇ります。