複雑性Ptsdとは?通常Ptsdとの違いや症状・治し方を徹底解説

複雑性Ptsdとは?通常Ptsdとの違いや症状・治し方を徹底解説

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複雑性PTSDを抱える人が直面する苦痛は、目に見えるパニック症状だけにとどまりません。日常のあらゆる場面で「生きづらさ」として表出します。

特に見過ごされやすいのが「感情フラッシュバック」です。一般的なPTSDのように事故や暴力の具体的な光景が脳裏に再生されるのではなく、「強烈な見捨てられ不安」「息が詰まるような恥の感覚」「自分は消えてしまったほうがいいという絶望」といった生々しい感情そのものが、現在の状況とは無関係に突然吹き荒れます。怒鳴り声や他人の冷たい視線、ドアを乱暴に閉める音などがトリガーとなり、成人の肉体を持ちながら一瞬にして「無力だった幼少期の感覚」へと退行させられてしまうのです。

また、過度な緊張が続くあまり、身体が限界を迎えると意識や感覚が遮断される「解離(かいり)」が起きることも珍しくありません。自分が自分でないような感覚(離人感)や、現実がまるで映画のスクリーンのように遠く感じられる現実感喪失、あるいは原因不明の慢性的な頭痛や胃腸不全、筋緊張性疼痛に長年悩まされるケースが多発しています。

【セルフチェック】日常に潜む兆候の確認リスト

以下の項目は医療機関での正式診断に代わるものではありませんが、専門医やカウンセラーへ相談すべきかを判断するための客観的な目安となります。

  • [ ] 過去の嫌な記憶やそのときの恐怖・惨めさが、意志と無関係に急激に蘇ることがある。
  • [ ] 人から少し否定されたり批判されたりしただけで、自分が完全に全否定されたような激しい苦痛や怒りを感じる。
  • [ ] 「自分には生きている価値がない」「根本的に壊れている」「すべて自分のせいだ」という感覚が常に心の底にある。
  • [ ] 感情の浮き沈みが極めて激しく、一度パニックや怒りに陥ると自分自身で落ち着かせることができない。
  • [ ] 他者と親密になることを激しく恐れる一方で、見捨てられることへの恐怖から過度にしがみついてしまう。
  • [ ] 常に周囲の顔色や物音を過剰に警戒し、リラックスして安心できる瞬間がほとんどない。
  • [ ] 強いストレスを受けると、頭が真っ白になって自分の身体感覚が麻痺したり、記憶が途切れたりする。

これらの兆候が数ヶ月から数年以上にわたって継続し、仕事や日常生活、人間関係に明確な支障をきたしている場合は、トラウマケアに精通した精神科や心療内科への相談が推奨されます。

木村 陽翔
Author

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。