1980年代、水球選手からの華麗なる転身を果たし、破天荒なパフォーマンスでロックシーンを疾走した吉川晃司。一方で、宝塚歌劇団月組の史上最速トップスターとして君臨し、退団後もドラマや映画で圧倒的な主役感を放ち続けた天海祐希。全く異なるルートから芸能界の頂点へと駆け上がった二人が交錯したのは、2000年代初頭のことだった。
互いに「表現者としての孤独」と「徹底したプロ意識」を知る者同士。引き寄せ合ったのはごく自然な必然だったのかもしれない。群れることを嫌い、自らの足で立つことを第一とする二人だったからこそ、その関係性には甘えや依存といった生ぬるい空気感が一切存在しなかった。