「飲むだけで脂肪が消える魔法の薬」は存在しません。それにもかかわらず、桂枝茯苓丸のダイエット効果を実感する人が後を絶たない背景には、東洋医学が古くから着目してきた病理概念「瘀血(血の滞り)」の改善メカニズムが存在します。
東洋医学において、血流が滞り毛細血管レベルで微小循環不全を起こしている状態を瘀血と呼びます。瘀血に陥ると、骨盤内をはじめとする内臓諸器官への酸素や栄養の供給が滞り、基礎体温の低下や基礎代謝の著しい低下を招きます。桂枝茯苓丸を構成する5つの生薬(桂皮、茯苓、牡丹皮、桃仁、芍薬)は、この滞った血の塊をほぐし、全身の血行を強力に促進する働きを持ちます。
血流が劇的に改善されると、これまで冷え固まっていた深部体温が上昇し、安静時のエネルギー消費効率が底上げされます。さらに、茯苓が持つ利水作用によって細胞間に滞留していた余分な水分が排出されるため、桂枝茯苓丸によるむくみ改善が急速に進みます。つまり、「脂肪が直接削ぎ落とされた」のではなく、「血行不全によって滞っていた代謝機能が正常化し、溜め込まれていた水分と老廃物が一気に体外へ排出された」ことこそが、体重減少の正体です。