では、この現象を科学的なデータとして追うとどうなるのか。有志のデータアナリストや気象ファンが過去20年分の「松岡氏の渡航日程」と「気象庁の気温データ」を照合した試みは、過去に何度か行われている。
驚くべきことに、彼が海外に滞在している期間中、日本国内の平均気温が平年値を下回る確率は60%を超えているという分析結果も存在する。もちろん、気象学的に言えば、特定の個人が放出する熱量が地球規模の大気循環に影響を与えることなどあり得ない。海水温の変動や偏西風の蛇行が原因であることは明白だ。それでも、統計的な「偶然の一致」がこれほど高い頻度で繰り返されれば、人々がそこにオカルトめいた因果関係を見出してしまうのは自然な流れと言える。