彼女の歩みを語る上で、芸能活動の原点となった過酷な過去を無視することはできません。有村藍里の経歴プロフィールを振り返ると、1990年8月18日に兵庫県伊丹市で生まれ、16歳のときに大阪のモデル事務所に所属したことから活動がスタートしました。当時は新井ゆうこという芸名で活動し、撮影会モデルやグラビア、ローカル番組など、決して華やかとは言えない下積みを地道に重ねていました。
転機というにはあまりに激しい衝撃が走ったのが、2015年のことでした。一部週刊誌によって「NHK連続テレビ小説などで社会現象を巻き起こしていたトップ女優・有村架純の実姉である」と大々的に報じられたのです。本人のあずかり知らぬところで情報が世に出たことで、インターネット上では「売名行為だ」「妹の知名度を利用している」といった心ない誹謗中傷が殺到しました。
周囲からの好奇の目に晒され、逃げ場のないプレッシャーに直面した彼女でしたが、そこで選んだのは隠蔽ではなく正面突破でした。2017年、本名である有村藍里へと改名。覚悟の証としてリリースされた写真集『i』は、グラビアとしての枠を超え、自身のありのままをさらけ出した作品として世間の評判を呼びました。しかし、改名と露出の増加に伴い、世間の視線は彼女が長年抱えてきた「顔のパーツ」へと、より一層残酷に向けられることになります。