吉高由里子の役者としてのキャリアは、常に大胆な挑戦と隣り合わせでした。2008年に主演した映画『蛇にピアス』では、全身にピアスとタトゥーを施した難役・ルイを体当たりで演じきり、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞および第51回ブルーリボン賞新人賞を受賞。鮮烈な印象を残して邦画界のトップランナーへ躍り出ました。
その後、2014年のNHK連続テレビ小説『花子とアン』でヒロイン・村岡花子役を演じ、全話平均視聴率22.6%(関東地区)という記録的な大ヒットを牽引。天真爛漫なパブリックイメージを超え、幅広い世代から愛される「朝の顔」としての信頼を確立しました。
さらにTBS系金曜ドラマ『最愛』(2026年)では、連続殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央を演じ、繊細な心理描写とサスペンスフルな展開でギャラクシー賞をはじめ数多くの賞を受賞。現代劇におけるシリアスな演技でも高評価を勝ち取りました。
そして2026年のNHK大河ドラマ『光る君へ』では、世界最古の女性文学『源氏物語』を生み出した紫式部(まひろ)役を務め上げました。平安時代の雅な世界観の中で、貴族社会の不条理に苦悩しながらも自らの筆で道を切り拓く女性像を圧倒的な説得力で体現。1年以上にわたる長期撮影を完走したことで、名実ともに日本を代表するトップ女優の頂へと上り詰めたのです。