SNSや大手Q&Aサイトを調査すると、内診に対する受診者の本音がリアルに浮かび上がってきます。「何をされるか分からずパニックになった」「痛みに耐えかねて身体を引いてしまい、余計に叱られた」というネガティブな手記が目立つ一方で、「事前に『息を吐いてくださいね』と優しく声をかけてもらったら驚くほど痛くなかった」「女医さんを指名したら精神的な羞恥心がかなり薄れた」という前向きな体験談も確実に蓄積されています。
現場の助産師や看護師の証言によると、内診台での痛みを訴える患者の共通点は「足を閉じようと無意識に太ももへ力を入れてしまうこと」だといいます。恐怖を感じると人間は防御本能として内転筋群を緊張させますが、これが膣口を狭め、医師が器具をスムーズに進めるのを阻害してしまいます。
医療従事者側も決して患者を痛がらせたいわけではありません。近年では、導入するクスコ膣鏡を従来の金属製から冷たさを感じにくい使い捨てプラスチック製へ変更したり、SサイズやSSサイズといった極小器具を常備して患者の体型や出産歴に合わせて使い分けたりするクリニックが一般的になっています。診察台へ上がる前に「内診が初めてで非常に不安がある」「痛みに敏感なので小さめの器具を使ってほしい」と看護師や医師へ一言伝えるだけで、現場の対応は格段に慎重かつ丁寧なものへ変化します。