自分自身や周囲の言動に対して不安を覚えた際、客観的な傾向を把握するための基準が存在します。以下は、医療機関や支援現場で用いられる問診項目をもとに作成した、特性の度合いをセルフチェックするための10項目です。
【空気読めない診断セルフチェックリスト】
- 「適当に」「よしなに」「いい感じに」と言われると、具体的にどう動けばいいか途方に暮れる
- 相手が皮肉や冗談で言ったことを言葉通り真に受けてしまい、後から笑われたりからかわれたりする
- 相手がつまらなそうな表情や時計を見る仕草をしていても、自分が好きなテーマだと話を止められない
- 会議や会話の場で、良かれと思って論理的な正論を言った結果、周囲を凍りつかせた経験が何度もある
- 「怒っている理由を自分で考えろ」と言われても、何が悪かったのか見当がつかない
- 複数人での雑談に入ると、どのタイミングで発言していいか分からず疲弊してしまう
- 周囲の人が「暗黙の了解」として共有しているルールを、自分だけ知らずに失敗することが多い
- 挨拶や御礼などのマナーについて、「なぜそれをしなければならないのか」理由が納得できないと苦痛である
- 相手の顔の表情や視線から感情を読み取るよりも、メールやチャットなど文字情報でのやり取りのほうが遥かに安心する
- 同僚や友人から「悪気はないんだろうけれど、一言多い」と頻繁に指摘される
このチェックリストで半数以上(5項目以上)が日常的に当てはまり、それによって業務や日常生活に著しい支障をきたしている場合、単なる個性にとどまらず、ASDをはじめとする発達特性が関係している可能性が考えられます。自己判断で完結させず、公的な大人のASD相談窓口(各都道府県の発達障害者支援センターや精神保健福祉センターなど)へ相談を持ちかけることが、根本的な生活改善への足がかりとなります。