保護者が最も驚くポイントが、工業高校の就職決定率が例年ほぼ100%という圧倒的な実績です。文系の大卒者でも入社が困難とされる一流メーカーや鉄道・インフラ企業の指定校推薦枠が、工業高校には毎年潤沢に割り振られています。
兵庫県立工業高校の進路実績を紐解くと、主な就職先には以下のような名だたる大手・優良企業が名を連ねています。
- 重工業・製造:川崎重工業、神戸製鋼所、三菱重工業、ダイキン工業、三菱電機、日立製作所
- インフラ・運輸:関西電力、大阪ガス、JR西日本(西日本旅客鉄道)、阪神電気鉄道
- 化学・鉄鋼:JFEスチール、住友ゴム工業、AGC
「高卒就職=過酷な中小企業」という古いステレオタイプは、現在の現場には当てはまりません。大卒総合職のような広域転勤が少なく、地元・関西圏の拠点工場や技術拠点で安定した処遇を受けられる点に魅力を感じ、あえて工業高校を選ぶ家庭が増加しています。初任給の引き上げや福利厚生の整備が大手各社で進んだ結果、生涯賃金や可処分所得の観点からも、一般的な中堅大学を卒業するルートと遜色ないケースが数多く生まれています。