『GANTZ』という作品において、主人公・玄野計が率いる東京チームと、岡八郎が属する大阪チームの対比は非常に味わい深い。東京チームが「仲間の犠牲の上に成り立つ絆と成長」を軸とするならば、岡八郎のスタイルは徹底した「個人至上主義」である。
大阪チームの他メンバーが享楽的あるいは無計画に狩りを楽しむ中で、岡八郎だけは単独行動を貫いた。彼は他者に依存せず、仲間を盾にすることもなく、純粋に「自己の生存確率を最大化すること」だけを追求していたのだ。玄野計が泥臭い土壇場の閃きと仲間への想いで死線を越えていくのに対し、岡八郎は計算されたシステムと個の武力で完璧な勝利を目指した。
この二人の対照的なあり方は、極限状態における人間の生存戦略の二大極致を示している。仲間を愛した玄野と、孤高を貫いた岡。どちらが正しいかという議論を超えて、岡八郎の生き様は強い衝撃を残した。