一方、別の戦で先発マウンドに上がった山本由伸の投球も、圧巻の一言に尽きる。緻密に計算された配球と、ミリ単位でコントロールされたコマンド。ロイヤルズの機動力を封じるため、山本は投球テンポを巧みに変化させながら打者のタイミングを狂わせていった。
アウトローへズバッと決まる98マイルのストレートと、アウトハイから沈むカーブの緩急。ロイヤルズの打者陣は手出しができず、凡打の山を築かされた。特にランナーを背負った場面での落ち着きぶりは見事としか言いようがない。盗塁阻止のためにクイックモーションをコンマ数秒単位で調整し、相手の走塁戦術を根底から打ち砕いて見せたのだ。