かつてシアトルの一角から始まった小さなコーヒーショップを、世界最高峰のブランドへ育て上げたのが名誉会長ハワード・シュルツ氏だ。彼が主導したグローバル拡大において、夏場の売上を決定づけたイノベーションこそがフラペチーノであった。
伝統的なエスプレッソ文化を重視する欧州のカフェスタイルと、アメリカ独自のカジュアルな氷シロップ文化を融合させたフローズンビバレッジは、登場と同時に若者層を中心に爆発的な支持を獲得。日本市場においても、季節限定フレーバーが登場するたびにSNSを席巻する文化として定着した。
単なる清涼飲料水ではなく、五感で楽しむ「体験」としてドリンクを再定義したハワード・シュルツの慧眼が、今のサイズ展開や多彩なカスタマイズ文化の土台を作ったと言える。