幸せな未来を描いていた婚約期間中、突如として襲いかかった体調の異変。多くの患者が振り返るのが、若年性大腸がんの初期症状がいかに日常の些細な不調と見分けがつきにくいかという点です。
「便秘と下痢を繰り返す」「何となくお腹に張りを感じる」「時折、血便が混じる」といった異変を自覚しても、20代という若さゆえに「ただの過敏性腸症候群だろう」「痔の一種に違いない」と自己判断してしまうケースは少なくありません。病院を受診した時点ではすでに進行しており、ステージ3やステージ4の進行がんであることが判明することも稀ではないのが現実です。
晴天の霹靂とも言える大腸がんの告知は、結婚を控えた女性とその家族にとって、あまりにも残酷な現実でした。しかし、この衝撃的な宣告こそが、ふたりの絆をより強固なものへと変えていく契機となりました。