世間や夫から「怠慢」「甘え」と決めつけられがちですが、実際には「働かない」のではなく「働けない明確な事情」を抱えている専業主婦が大多数を占めます。
筆頭に挙げられるのが、未就学児の育児や「小1の壁」に伴うケア労働の過密化です。学童保育の待機問題や子どもの急な体調不良への対応をすべてワンオペで背負っている場合、定時勤務の仕事を維持することは物理的に困難を極めます。さらに、発達の凸凹を抱える子どもの療育対応や、高齢の親の通院付き添い・介護といった「無償のケア労働」は、外からは極めて見えにくいのが実情です。
また、過去の職場での強いパワハラ体験によるトラウマや、パニック障害・適応障害などの持病を抱えているケースもあります。こうした家庭内・個人的な負荷を無視して「単なる労働力」として外に出ることを強要されれば、家庭のインフラそのものが崩壊しかねません。