日本のインターネット空間において、「シンデレラ体重」という言葉が定着して久しい。これはモデルのように美しく見える体重として勝手に作られた造語だが、その基準すら遥かに下回るのが「160cm・40kg」という設定だ。
なぜこれほどまでに、極端な数字がもてはやされるのか。背景には、スマートフォンの画面越しに消費される「切り取られた現実」がある。加工アプリで引き伸ばされた脚、不自然に削られたウエスト。それらが「努力の証」としてタイムラインに流れてくる。若者たちは、画面の向こうの「いいね」の数と自分の体重計の数値を重ね合わせ、強迫観念に囚われていくのだ。