ロッカールームで繰り広げられたのは、悲痛な敗戦の場とは思えないほど純粋で、相手へのリスペクトに満ちた喜劇的な掛け合いでした。語り継がれる大迫半端ないって 全文のやり取りは以下の通りです。
中西主将「大迫半端ないって! あいつ半端ないって! 後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん。そんなんできひんやん普通。そんなんできる? 言うといてや、できるんやったら……」
(ロッカールームにいたチームメイトから思わず笑いが漏れる)
中西主将「新聞や、全部新聞や! 昨日の新聞も、今日の新聞も全部一面大迫やし! 1人だけ次元が違うねん……」
中西主将「(カメラに向かって)また次も絶対(大迫が)決めるって……。あれは凄いわ、絶対日本代表入るわ」
ここで当時の澁谷洋樹 監督(現・ツエーゲン金沢アシスタントコーチほか歴任)が優しく声をかけます。
澁谷監督「あれは凄かった。俺、握手してもらったぞ」
中西主将「マジすか!?」
澁谷監督「うん。『応援してるぞ』って言った」
号泣しながらも関西弁特有のテンポで本音をぶちまける中西主将と、チームの健闘を称えつつユーモアで包み込んだ澁谷監督。敗者が勝者を素直に讃えるこの映像は、高校生ならではの爽やかさと本物のアスリートへの敬意が詰まった名場面として、テレビ放送直後からネット上で大きな話題を呼びました。