テスラ整備の現場で見積もり金額を跳ね上げる要因として、メカニックたちが口を揃えて挙げるのが「タイヤ」「ブレーキシステム」「エアコン乾燥剤」の3点だ。
筆頭はタイヤである。強烈な即時トルクと重いバッテリーを積んだテスラは、ガソリン車よりもタイヤの摩耗スピードが著しく速い。車検を通過するために18〜20インチのEV専用高負荷対応タイヤを4本新調するとなれば、それだけで15万〜25万円が車検費用に上乗せされる。次にブレーキだ。回生ブレーキ主体の走行ゆえパッドの減り自体は遅いが、使用頻度が低いことで雪国や沿岸部を中心にキャリパーの固着・錆びが発生しやすく、洗浄や分解整備代が加算される。最後にエアコンの乾燥剤(デシカント)とHEPAフィルターだ。これらはバッテリー冷却システムの熱管理にも関わるため、車検時の定期推奨交換項目として定着している。