暗い話題ばかりが注目されがちな場所だが、昼間の公園はまったく別の顔を見せる。その象徴が、長年にわたり開催されている「激辛グルメ祭り」をはじめとする大型イベントだ。フード・イベント産業がこの地にもたらした経済効果と空間のイメージ刷新は、都市計画の観点からも極めて興味深い事例といえる。
イベント開催期間中、会場には激辛料理を求めて全国から何万人もの来場者が詰めかける。色鮮やかな店舗ブースと食欲をそそる香りが充満する空間は、かつての暗いイメージを綺麗に上書きしてみせる。警備員が常駐し、家族連れや若者が笑顔で料理を楽しむ光景は、イベントが持つ強力な治安防衛機能、つまり「自然な人間の目による監視効果」を体現している。イベントによるにぎわい創出は、歌舞伎町エリアにおける最も成功した防犯施策の一つだ。