京都の奥座敷、大原。観光客で賑わう中心部から外れた、鬱蒼と茂る杉林が広がるエリアだ。事件が起きたのは先週の日曜日、午後4時過ぎのことだった。「息子が見当たらない」――動転した声で110番通報が入った。通報者は京都市内に住む会社員の男性(41)。行方不明になったのは、彼の長男で小学3年生の蓮君(9)だ。
警察の初動捜索は迅速だった。しかし、現場は急斜面が多く、夜間は気温が急激に下がる危険なエリア。ヘリコプターや災害救助犬が投入されたものの、蓮君の帽子やリュックサックといった遺留品すら、未だに一つも見つかっていない。