作者である寺嶋裕二の卓越した表現力は、キャラクター一人ひとりに血の通ったリアリティを吹き込んだ。講談社から発刊された単行本は累計発行部数で驚異的な数字を記録し、出版業界におけるスポーツ漫画の立ち位置をさらに高い次元へと引き上げた。
カルロスの描かれ方にも、そのこだわりが如実に表れている。単なる「身体能力の高い助っ人タイプ」という記号的な描写を避け、泥臭い練習に裏打ちされた技術と、勝利への強い執念を描き切った。日本のスポーツ漫画史において、カルロスのような動的でありながら洗練されたリードオフマン像を確立した意義は極めて大きい。