「『了解です』がダメなら、語尾を謙譲表現にした『了解いたしました』なら上司に使っても良いのでは?」と考える人が多く見られます。文法上、「いたす」は「する」の謙譲語であるため、文法的な誤り(間違い)とまでは断定できません。
しかし、ビジネスの実務においては「了解いたしました」も上司に対して使わないのが無難です。
なぜなら、語尾を謙譲語に変換しても、語幹である「了解」自体が持つ「上から認める」という原義を気にする上司や取引先が一定数存在するからです。受け取り手が「了解という言葉を目上に使うべきではない」という価値観を持っていた場合、「いたす」を付けても不快感を与えてしまう可能性があります。相手に余計な引っかかりを与えないためにも、最初から「承知いたしました」または「承知しました」に言い換えるのが賢明な判断です。