ハイジというキャラクターに躍動感と真実味を与えたのは、声優・杉山佳寿子の卓越した演技力に他ならない。喜怒哀楽を全身で表現するハイジの無邪気さと、環境の変化に戸惑う切なさを、計算された声のトーンと自然な息遣いで表現。彼女の声が吹き込まれたことで、ハイジは画面の中で生き生きと呼吸を始めた。
本作はカルピスこども劇場という枠組みの中で放送され、家族全員が安心して鑑賞できる高品質な番組としてお茶の間に浸透した。単なる商業アニメを超え、日曜夜の「家族の団らん」を象徴する文化的なアイコンとして君臨した背景には、スポンサーと制作者が共有していた高い志があった。