映画ファンにとって最も胸躍る一報は、クリーチャー映画の巨匠ギレルモ・デル・トロがクリエイティブ・アドバイザーおよび原案として本作に深く関与している点だろう。彼の代名詞でもある「美しくも切ない怪物」への偏愛は、今作でも余すところなく発揮されている。
本作が目指すのは、単なるパニックホラーではない。過酷な大洋に挑む人間の愛憎と、未知の巨大生命体への畏怖が交錯する王道の海洋アドベンチャーだ。19世紀の捕鯨船と最新鋭の調査潜水艇が時空を超えて交差する異色のストーリーラインは、ダークファンタジーの巨匠ならではの視点と言える。彼の参加により、単なる破壊劇ではない、重厚なドラマ性が約束された。