これほどの歴史的成功を収めたメガヒット曲だが、その出発点は驚くほど無造作なものだった。ロンドンのスタジオでヒットメーカーのプロデューサー、スティーヴ・マック(Steve Mac)と共にセッションを行ったエド・シーラン。彼らがこの曲の骨組みを作り上げるのに要した時間は、わずか90分程度だったという。
当時、エド自身はこの曲を自分のアルバムに収録するつもりは毛頭なかった。木琴に似たマリンバの心地よいリフを鳴らしながら、彼はこう考えていたという。「これはリアーナや女性グループに提供したら面白いんじゃないか」。自らのボーカルスタイルとは異なるアプローチとして試行錯誤されたメロディラインこそが、皮肉にも世界を熱狂させるキャッチーさの正体だったのだ。