テレビ画面から流れてきたあの一撃を、覚えているだろうか。大手航空会社のアクションとして話題を呼んだANA「ひとには翼がある」CM。その背景で轟いた重厚なサウンドこそが、この曲だった。翼を持たないはずの人間が、己の足で立ち上がり、空へと挑む。映像と楽曲が見事なシナジーを生み出し、お茶の間に強烈な爪痕を残した。
単なる企業のプロモーションソングに終わらない存在感を放ったのは、楽曲自体が持つ圧倒的な自立心ゆえだ。空を飛ぶための乗り物でありながら、陸地ではなく水面に立ち着陸する「飛行艇」というモチーフ。どんなに荒れた水面であっても着水し、再び飛び立つ強靭さ。CMのメッセージと共鳴したその世界観は、多くの人々に勇気を与えた。