戸建て住宅の購入や新築、リフォームの際、「駐車場の出入り口付近に電柱の支線が張られていて車の出し入れが危険」「庭の一部が支線に占有されて使いづらい」といった悩みに直面するケースは少なくありません。私有地内に支線が設置されている場合、所有者には適切な権利と対処法が存在します。
敷地内に電力会社やNTTの電柱・支線が存在する場合、土地所有者に対して支線敷地料(電柱敷地料・土地使用料)が定期的に支払われる仕組みになっています。支線敷地料の相場は土地の地目によって法令や事業者規程で定められており、一般的な宅地であれば電柱1基あたり年額1,500円程度、支線単体であれば年額300円〜数百円程度が標準的です。田畑や山林の場合はこれよりも低廉になります。
生活や車の出し入れに支障が出ている場合、電柱支線の敷地内移設手続きを行うことが可能です。支線に記載されている管理プレートの番号を確認した上で、管轄の電力会社(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電など)やNTTの専用窓口へ相談します。「自宅の建て替えや車庫新設に邪魔になる」といった正当な理由があり、同一敷地内での移動や弓形支線への仕様変更で対応できる場合は、無償で移設工事を行ってくれるケースが多いです。ただし、技術的な制約から移動先が限られる場合もあるため、外構工事を着工する前に早めの現場立ち会いを要請することが重要です。