和月氏のキャリアを語る上で避けて通れないのが、2017年11月に発生した児童買春・ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑による書類送検事件です。警視庁による家宅捜索で事務所から児童ポルノDVDなどが発見されたことが報じられ、社会に大きな衝撃を与えました。
当時、連載が始まったばかりだった『北海道編』は即座に休載を発表。集英社は「作家として深く反省すべき事態」として厳しい姿勢を示し、和月氏本人も事実関係を全面的に認めて猛省の意を表しました。その後、2018年2月に略式起訴され、罰金20万円の略式命令を受けて納付しています。
約8ヶ月間の活動自粛期間を経て、2018年6月号(7月発売号)から連載が再開されました。この復帰に際してはネット上でも賛否両論が巻き起こりましたが、集英社には「作品に罪はない」「物語の結末を最後まで見届けたい」という読者からの切実な声が数多く届いたことが明かされています。作家としての道義的責任を重く受け止めつつ、作品を描き続けることで償いと責任を果たすという道が選ばれました。