パロディとしてスタートしたスパモン教ですが、現実社会における法的な「信教の自由」の境界線を試す社会運動としても大きな足跡を残しています。
最も有名な事例が、パスタの湯切り用「ざる(Colander)」を宗教的ヘッドギアとして頭に被った状態での公的身分証写真の撮影です。2011年にオーストリアの信奉者が運転免許証の写真でざるの着用を認められたのを皮切りに、アメリカの各州、ロシア、チェコ、ニュージーランドなどでも同様の法廷闘争が行われ、信教の自由の平等を理由に受理されるケースが相次ぎました。
ニュージーランドやオランダなど一部の国では、スパモン教はすでに法的に認可された宗教団体として婚姻の挙式を行う権利すら獲得しています。
日本国内においても空飛ぶスパゲッティモンスター教 日本支部を中心としたコミュニティが存在し、SNS上での情報発信やオフ会、パスタを食べる集会などが平和的に行われています。日本の法制度上、宗教法人格の取得には至っていないものの、ネットユーザーの間では「最も無害で知性的なユーモア宗教」として広く認知されています。