「夜眠れないわけではないから大丈夫」と思っていても、カフェインは睡眠の質を水面下で確実にむしばみます。体内に入ったカフェインは、眠気を促す脳内物質「アデノシン」の受容体をブロックします。その血中濃度が半減するまでにはおよそ5〜7時間かかり、代謝が遅い人では8時間以上残留します。
夕方以降にコーヒーを飲むと、仮に入眠できても深いノンレム睡眠の割合が低下し、翌朝の疲労感や日中の眠気を招く悪循環に陥ります。
また、循環器系への影響として一時的な高血圧リスクが挙げられます。カフェインには一時的に血管を収縮させ、血圧を10〜15mmHg程度押し上げる作用があります。健康な人であれば短時間で正常値に戻りますが、もともと高血圧の持病がある人や動脈硬化が進んでいる人は、急激な血圧変動が血管へ負荷をかけるため注意が必要です。