プラットフォームの多様化も、このカルチャーを巨大なビジネスへと押し上げた。YouTubeではASMRアーティストたちが数百万回再生を叩き出し、さらにディープな体験を求めるユーザーはDLsiteなどのデジタル販売プラットフォームへと流入している。
DLsiteでは、プロ・アマ問わず高品質なバイノーラル音声作品が毎日のようにリリースされ、ランキング上位をシチュエーションボイスが独占することも珍しくない。ユーザーは高解像度の音響を通じて、孤独を癒やし、疑似的なパーソナルスペースの共有を買い求めている。単なる娯楽の消費ではなく、「聴覚によるメンタルケア」としての側面を帯び始めている点も見逃せない。