実力派として名高い菅田将暉と有村架純の二人が見せる演技の化学反応は、本作最大の目玉だ。撮影現場からの証言によれば、二人は役に没入するあまり、カットがかかった後も互いに口をきかない張り詰めた時間を過ごしたという。息が詰まるようなセットの中で、精神的な限界ギリギリの攻防が繰り広げられた。
菅田将暉はインタビューで「自分の中にある未知の領域を引き出された。精神的に追いつめられる感覚すら心地よかった」と語り、有村架純も「視線ひとつ、呼吸ひとつで相手の心情を抉り出すような緊迫した現場だった」と回想する。二人が演じるキャラクターの距離感が変化する描写は必見だ。